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2006年08月24日(木)更新

中高年男性の習い事ブームを考える

みなさん夏休みはいかがお過ごしでしたでしょうか? 
多忙な日常を離れ、少し時間ができたりすると、ふと「趣味でも持ちたいなぁ」という気持ちがムクムクを沸いてきたりするものです(~o~)

ここ最近、中高年男性の間では、静かな「習い事」ブームが起こっているようですので、今日はその話題を取り上げてみようと思います。

sobauti

ひと口に習い事と言っても、その内容は多岐に渡っていて、ペン習字、書道、英会話といった超定番から、陶芸、社交ダンスなど最近のブームに乗ったもの、また「食」に関わる習い事もかなりあって、その代表格が「そば打ち」です。

全国にあるそば打ち教室は、どこも中高年の男性で大盛況。もちろん初心者向けの教室もありますが、中にはかなりレベルの高い教室まであって、広島県北広島町にある「達磨 雪花山房」には、日本屈指のそば打ち名人である高橋邦弘氏に教えを請うために訪れる“プロ”があとを絶たない中、素人のそば好き中高年がプロに交じって、熱心にそば打ちを習っているようです。

面白いのが、彼らが求めているのは「レシピ」ではなく『技』であること。そのあたりが主に女性の通うお料理教室とは決定的に違うようです。

京都の妙心寺東林院の住職・西川玄房氏自らが精進料理の手ほどきをする教室が人気になっていることからも、どうやら中高年男性の習い事のキーワードは、「技」と「心」にあるようですね。

また、もうひとつのキーワードとして浮上してきたのが、「あきらめていた夢の実現」です。

楽器挫折者救済合宿 なんてのもウケているみたいで、参加者の4割が40代以上だそうですよ。アクティブなところでは、サーフィンに挑戦するオヤジたちも増えているみたいです(*^^)v

よく、「引退して時間が出来たら、何か趣味でも始めようと思っている」とおっしゃる方がいますが、はっきり言って、引退してからでは“手遅れ”だと思います(-_-;)

どんな趣味でも習得して面白くなってくるまでには、それなりに時間がかかりますから、せめて40代後半くらいから始めたいものです。

さらに、アドバイスさせていただくと、私は趣味は「インドア」と「アウトドア」でひとつずつ持つのがいいと思います。それぞれに種類の違ったコミュニティが持てますし、体と心のバランスを考えても、とってもいいことだと思います(*^^)v

少し長い視野を持って、あなたも「趣味」を探してみてはいかがでしょうか(@^^)/~~~

2006年08月11日(金)更新

「ゲド戦記」に見るジブリの一人勝ち現象

今日明日あたりからお盆休みに入られる方も多いかと思います。久しぶりに帰省される方、避暑地の別荘で過ごされる方、はたまた映画鑑賞に出かける方など、お休みの過ごし方もいろいろありますね(~o~) 

さて、夏休み映画の中でも、大注目株として公開中の「ゲド戦記」。もうご覧になった方もいらっしゃるでしょうか?映画の内容については、いろいろな評判が聞こえてきますが、その広告戦略の裏側を覗くと、ちょっとびっくりしてしまいます。

gedosenki

この映画は、なんと電通博報堂DYメディアパートナーズが共同で広告宣伝を展開しているのです!(^^)!

これまで両社はジブリ作品に交代で出資し、制作メンバーに参画することが慣例となっていました。前作「ハウルの動く城」には電通が出資していたので、今度のゲド戦記は、博報堂DYの順番だったわけですが、今回はジブリ側からの要請もあり、両社が協力して、広告宣伝を優位に進めていくことになったようです。

ちなみにこれは、国内広告の上位2社が『同一案件に取り組む初のケース』だそうで、電通と博報堂DYがタッグを組んじゃうんですから、もう怖いものなしって感じですよね。

アニメ映画の世界でスタジオジブリが完全にトップの地位を確立したことがわかります。これはもう「一人勝ち現象」と言ってもいいですね。

金額は明らかにされていませんが、2社はこの作品に同額を出資したとか。「ゲド戦記」は複数の出資者から資金を調達する「製作委員会方式」を採用しているので、その他にも、日本テレビ放送網、ウォルト・ディズニー、東宝、三菱商事の子会社でアニメ制作のディーライツなどのそうそうたるメンバーも参画しているようです。

映画を作るには、ものすごいお金が必要ですから、たとえ才能があっても、お金を集められなくて、映画が作れない方も大勢いるだろう中で、「ゲド戦記」の内情を知ると、そこには完璧な「勝者の理論」を見るようで圧倒されますよね。

トップになるということは、欲しいものが全て手に入るということなのです(*^^)v 今後はますます「勝者の理論」が強烈になり、勝ち組と言われる企業連合軍VS消費者という構図が鮮明になっていくことでしょう。

私は「ひとりだけで儲ける時代はもう終わった」と思っていて、これからは優秀な企業がコラボして、全てのマーケットに影響を与える時代が来ると考えています。

「アニメ」はもう、日本が誇る巨大ビジネスになりつつありますが、こういうムーブメントも踏まえ、2005年春に徳間書店から独立したスタジオジブリの今後を、温かく見守りたいと思います(@^^)/~~~

2006年08月04日(金)更新

稼いだお金の使い方を考える

今週は国税庁から路線価が発表され、路線価日本一は、21年連続で東京都中央区銀座5丁目の銀座中央通りだそうですが、前年より23・8%上昇して1872万円、都市部では、「バブル再来か」なんて騒がれていましたね。

一方、世界に目を向けてみると、世界の富豪たちが、スケールの違うお金の使い方をしていることにちょっとびっくりしてしまいます。

米国の著名投資家ウォーレン・バフェット氏が、370億ドル(日本円で約4兆2180億円)をあっさりと慈善活動に寄付を決め、そのうちの310億ドル(約3兆5340億円)を、マイクロソフト創業者のビルゲイツ夫妻が運営する財団に委ねたというのです。

慈善活動

2000年に設立された「ビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団」は、この寄付により運用資産590億ドルとなり、フォード財団(116億ドル)を圧倒的に突き放し、米国一の慈善団体となったそうです。

医療と教育に力を入れている財団で、昨年も貧困国に住む子供に対する予防接種や、エイズやマラリアのワクチン研究などを行ったようですが、バフェット氏はこの財団に寄付を決めた理由を、ズバリ「一番効率よく運用しているから」と説明しています。

世界第2位の資産家としては、稼いだお金は、やはりきちんと運用してくれる人に託したいとの思いがあるのでしょう。

バフェット氏は2000年から毎年、ホームレスや貧困問題に取り組む支援団体に寄付する目的で、自分と一緒に「ランチをする権利」を競売にかけています。今年もインターネット最大手イーベイに出品され、過去最高額の62万100ドル(約7130万円)で落札されたようですよ。

こんな話を聞くと、「何でもお金に変えるんだなぁ」とちょっとびっくりしてしまいますが、これは、日本の経営者と米国の経営者の「思想」の差が生む行動の違いなのです。


日本の経営者は、きちんとした仕事をすることが、そのまま社会貢献につながると考えている方がほとんどだと思いますが、米国の場合、「稼ぐこと」と「社会に貢献する」ことは、全く別次元の問題なのです。

彼らは自分が一所懸命稼ぎ出したお金を、社会のために「使う」ことで、初めて貢献したという満足感が得られるのでしょう。

これは、本質的には宗教や文化の違いによるものですが、鉄鋼のカーネギーや石油のロックフェラー、自動車のフォードたちのように、ビルゲイツもまた、2008年にはマイクロソフトの日常業務から身を引き、財団の運営に専念するのだそうです。

「富の稼ぎ方」より「使い方」にその経営者の「人間性」や「生き方の美学」をみる、実に米国人らしい進路だと思います。

今日の話題をきっかけに、みなさんも、稼いだお金の使い方や、自分が経営者を退いた後のことを、少し考えてみるのもいいかもしれません。この夏休みにでも、少し時間を作ってみてはいかがでしょうか(@^^)/~~~

ボードメンバープロフィール

board_member

石原 明 氏

経営コンサルタント。日本経営教育研究所代表、僖績経営理舎株式会社代表取締役。

現在、「成功哲学」「売れるしくみづくり」「成長のための組織づくり」「プロ経営者の育成」などをテーマに中小企業から大手企業まで、業種や企業の規模を問わず幅広いコンサルティング活動を行っている。毎年の講演回数は100回以上。ビジネスの発想力やマーケティング力を開発・育成する『高収益トップ3%倶楽部』には全国延べ3,500社が参加。

2万人の読者を抱えるメールマガジン『社長、「小さい会社」のままじゃダメなんです! 』や独自の視点で経営を綴るブログ『石原明の経営のヒント』も執筆中。毎週金曜日に配信する人気Podcast番組『石原明の経営のヒント+(プラス)』は年間ダウンロード回数が650万回を超えている。主な著書に『営業マンは断ることを覚えなさい』(三笠書房)や『社長、「小さい会社」のままじゃダメなんです! 』(サンマーク出版)、『すべてが見えてくる飛躍の法則 ビジネスは、<三人称>で考える。』(アスペクト)、 『トップ3%の人だけが知っている仕事のルール』(中経出版)などがある。

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