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2018年02月09日(金)更新

成功していく会社の見分け方 IPOの条件を考える ~ その3~

寒さ厳しき中でも、思考だけは明るい未来に飛ばそうということで、前々回から、「IPO(新規上場)の条件」について、私独自の見解を述べてきましたが、前回に続き、いよいよ最終回です(*^^)v
 
== 質 問 ==
 
ズバリ! IPOの条件とは何でしょうか? 時代のスピードがますます加速するなかで、みるみるうちに大きく成功していく会社と、そうでない会社の違いが気になります。
 
== 回 答 ==
 
私が考えるIPOの条件ですが、それは、最終的には“経営者の思考が転換点を超えているか?”ということになると思います。よい機会ですので、この辺りを今回は少し詳しく解説してみましょう!
 
== 解 説 ==
 
今回も回答の続きですが、毎回振り返りをすると長くなってしまうので(笑)、前回、前々回の振り返りは、ご自身でバックナンバーを読んでくださいね。
 
IPOする会社の経営のやり方って凄いというか? おもしろいというか? 通常の企業経営とまったく違うということが良く分かったのではないかと思います。
 
その迫力を伝えたくて、前回の最後に・・・
「ここまでの解説をもっと臨場感あふれるストレートな言い方にアレンジすると、IPOを目指すベンチャー起業家は、まず限られた手持ちの資金で自らのアイディアを実現させるのに“必要な資金を集められるところまで進む”、その場合は資金を1円でも無駄に使いたくないのでオフィスは当然無し、人も必要なら最小限の人間を説得しタダ同然で雇い(極端な場合は、だまして連れてくる? とも言いますが・・・)着の身着のままで昼も夜もなく働く、という感じになりますが、これが、ほぼ正しい表現と言えると思います(─_─)!!」
・・・と、書きました。
 
IPOを目指すベンチャー起業家は、一心不乱にこの資金調達ができるレベルまで、例えばシステムの開発やサービスアイディアの確立、テストマーケティングのトライ&エラーなどを繰り返し、ビジネスのブラッシュアップを進めて行きます。
 
IPOに向けた資金調達というのは、資本金の調達となるわけですので、前回も述べたように資本家に返済しなくて良いお金を出していただくわけですから、経営を加速度的に進めて行けるわけです。しかもそうやってビジネスを進めた結果IPOに成功すれば資本主義社会的に考えて相当な金額のお金を自らも手にするわけですね。
 
経営者が“思考の転換点を超える”というのはどういうことか?
 
私は、IPOに向けて努力しているベンンチャー経営者が、少しずつ・・・資本が集まったら自分の思うビジネスを、こんな良い条件で思いっきり進めることができる・・・もしビジネスのアイディアが確立しそのアイディアに共感してくれた資本家が集まり、自分に資金を出すという決断をしてくれたら“自分はどんなに幸せな人間か?”というように、感謝できる思考が少しずつ芽生えてくると、そのベンチャー経営者が人間的にもIPOできるレベルへと成長してきているなと考えます。
 
もちろん、感謝の念だけでIPOするわけではありませんが、ビジネスのレベルアップとこの経営者の思考的な成長が共に起こってこないと、IPOすることはできないと思っています。
 
資金が集まったらその資金を使って、いよいよ、いろいろな投資が始まるわけですが、その、さらなる成長のための一番大切な投資が人材の採用ということになりますが、経営者にこの感謝の念が備わっていないと、優秀な人材を集めることもできなければ、その優秀な人材を企業の急拡大に向けてまとめあげ、リードしていくことは絶対にできないと考えるからです。
 
もし機会があれば、IPOした素晴らしい経営者の方に会えると良いですね。そして、どこで自分の性格や考え方が変わったかと質問してみてください。きっと素晴らしい“思考の転換点を超えた”話が聞けるはずです。
 
ということで、3回に渡ってIPOする経営者の特質などを解説しました。参考になると思いますので、ぜひ活かしていただければと思います(@^^)/~~~
 
 
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