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2016年08月19日(金)更新

タクシー運転手はキャビンアテンダント!? 自社のミッションを増幅した日本交通

お盆休みはいかがお過ごしでしたか? 久しぶりに帰省して親御さんとお会いになり、高齢化社会の抱える問題に直面された方もいらっしゃるかもしれません(#^^#)
 
これからの世の中で必要となるのは、介護が必要なほどでもないけれど、他者の手助けが必要な層へのサポートでしょう。そこへ直接アプローチを始めたのが、タクシー大手の日本交通です。
 


 
 
その名も「サポートタクシー」。高齢者の日常の用事を、タクシードライバーが手伝ってくれるというありそうでなかったサービスなのです。
 
たとえば買い物。なんと!三越日本橋本店と提携し、到着後は店内を一緒にまわって案内や荷物持ちをしてくれるそうですし、お墓参りをしたい場合は、お墓の掃除まで手伝ってくれるみたいです(@_@)
 
料金体系は「時間制」で、1時間5.270円。以後、30分ごとに2.420円が加算されるそうですが、この価格帯なら、介護保険タクシーに心理的抵抗がある方たちの利用も望めるのではないでしょうか。
 
このサービスの導入にあたり、同社の川鍋会長は「タクシー運転手はパイロットからキャビンアテンダントに! タクシーは接客業でただの運送業ではない。生活の細かいニーズに合わせたサービスを提供したい」と語っています。
 
聞くところによると、車の自動運転技術は実用化の段階まで来ており、私たちがイメージしているよりずっと早い時期に、タクシーは無人運転が当たり前の社会がやってくるかもしれません。
 
そうなると、タクシードライバーという職業自体が消えてなくなるわけですが、私には、同社の戦略がそれを見越したものであるように見えます。そして、こんなふうに自社の存在価値を増幅させることで、ビジネスを次世代へ繋いでいくことができるのです。
 
まだまだ残暑厳しいですが、この事例を参考に、自社の未来の姿をあれこれ思い描いてみてはいかがでしょうか(@^^)/~~~