大きくする 標準 小さくする

2015年06月19日(金)更新

老舗の「とらや」がクリエーターとのコラボで“未来の羊羹”を発表!?

和菓子の老舗「とらや」が、ちょっとおもしろい取り組みをしているのをご存じでしょうか? とらや 東京ミッドタウン店ギャラリーでは、2015年8月3日(月)まで、企画展「“みらい”の羊羹~わくわくシェアする羊羹~」を開催しています(#^^#)
 
ifs 未来研究所をパートナーに迎え、アートディレクターの渡邉良重氏、テキスタイルデザイナーの須藤玲子氏、空間およびプロダクトデザインを手がけるフランス人デザイナーのグエナエル・ニコラ氏という3名のクリエーターとともに、「ちょっと未来の、和菓子のある暮らし」を思い描いた、新感覚の羊羹を製作したのです。

 
 

 

どうです? 美しいですよねぇ~。これはもう、単なる羊羹を超えたアートです\(^o^)/
こんな羊羹なら、海外からの観光客もお土産に欲しがるんじゃないかと思いませんか? 
 
会場を訪れた方々からは発売を望む声も多く聞かれるようですが、現時点では発売の予定はないそうです。同社は新商品開発という視点ではなく、和菓子の可能性を広げることに徹しているわけですが、「自社製品を“表現の場”としてクリエーターやアーティストに解放する」という発想は、かなりイケてると思います(*^^)v
 
とくに、職人技を伴う製品の場合、アーティスト×職人のコラボで、思わぬ方向に可能性が拡がるケースもあるでしょう。さらにそこで生まれた刺激が、会社そのものを活性化させてくれるという期待もあります。
 
みなさんご存じの「とらや」は、室町時代の後期に京都で創業したという老舗中の老舗。1586年(天正14年)にご即位された後陽成天皇の御在位中から、御所の御用を承ったという記録もあるようですが、創業から500年近くも和菓子を追及し続けている姿勢には、感動すら覚えてしまいます。
 
近年では「トラヤカフェ」などの新たな取り組みも大成功。変わらぬ味を守るだけでなく、常に新しい何かを追及する精神があってこそ、企業は永きにわたって存続していけるのだと思います。こうした事例に刺激を受けながら、自社の未来をワクワクしながら思い描いてみてくださ~い(@^^)/~~~