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2014年03月14日(金)更新

持ってる本を交換!? 「ブクブク交換」で広がる世界

常々お話しているとおり、私は大の「本好き」なのですが、本の価値を考える上で、ちょっとおもしろい取り組みがあるのをご存じでしょうか? 

 

・・・それは、互いに持っている本と本を交換する「ブクブク交換」というリアルイベントなんです(*^^)v 物々交換ならぬ「Book×Book」交換。そのネーミングセンスにもちょっとヤラレました()



「ブクブク交換」とは、決められたテーマに合った本を持参して、自己紹介をかねた本の紹介をした後に、それぞれの本を交換するといういたってシンプルなコミュニケーション型ブックトークイベントです。イベントプロデューサーのテリー植田さんが2010年に発案し、これまで世界26都市で開催されたといいます。

 

日本国内では、カフェ、BAR、図書館、学校などで開催されているようですが、本を通じて参加者の人柄を知る絶好のチャンスになることから、新しい企業内研修や書店内のコミュニケーションツールとしても注目されているみたいです。

 

電子書籍もだいぶ一般化してきた感がありますが、やはり本好きとしては、印刷物としての本に限りない愛着を感じるわけでして(*^_^*)、もしかしたら、こうしたイベントが“本の新しい価値”を生み出すかもしれないと感じています。

 

本に「その人の読んでいる本がその人を表現する」という切り口を与えたことで、本は単なる本ではなくなるのです!(^^)! そう考えると「交換」というキーワードは、他業界にも応用がきくかもしれませんね。

 

現代人はSNSなどで自分と趣味や感性の合う人と繋がることには慣れていますが、「自分では絶対に選ばないもの」との出会いはリアルにしかありませんし、人はなかなか「自分の好み」以外のものには、身銭を切れないものなのです。

 

ですから、偶然の出会い・・・新たな分野との出会いを上手に演出すれば、マーケットの掘り起しは十分可能だと思います。本にしても、初めてその作家の作品を読んでおもしろければ、他の作品も読みたくなりますよね? そうやってマーケットが広がっていくのです。

 

考案者は「本と出合うだけでなく、本を通じて人を知ることが真の魅力」と語っていますが、この事例をヒントに、自社にもできることはないか、楽しみながら発想を拡げてみてください(@^^)/~~~