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2013年09月06日(金)更新

個人商店から企業へと移行するために

早いもので、9月がスタートしましたが、折りしも、今話題のテレビドラマ「半沢直樹」に出てきそうな質問が舞い込んだので、ついつい反応してしまい、回答しようと思ってしまいました(笑)。
 
あなたなら、この質問にどうお答えになるでしょうか? ご自身の経験なども照らし合わせがら、ぜひ一緒に考えてみてください(*^_^*)
 
== 質 問 ==
 
個人商店から企業へと移行中です。 いままでは家族の意見を尊重してきましたが、 企業にするにあたっては家族の意見をどこまで尊重すべきでしょうか?
 
== 回 答 ==
 
家族の意見が良いか悪いか? ではなく、意見そのものが良いか悪いか? なので、その辺は混同しない方が良いと思います。
 
== 解 説 ==
 
この場合に気をつけないといけないことは、家族の意見を聞くか聞かないかではなく、良い意見はどんな人の意見でも聞いた方が良いし、悪い意見だったら誰の意見としても聞いてはいけないという“基本的な考え方=認識”があなたの中にできているかということです。
 
というのも、同族経営には悪~いイメージが強いので、同族経営している会社はみんな悪くなっていくみたいな風潮がありますが、同族だからこそ上手くいっている会社を私は何社も知っています。
 
もっと言うと、同族経営だからこそ、そのビジネスモデルが完成しているので、ずっと同族のままで経営していった方が良いという世界的な企業だってたくさんあると思います。
 
では、現実的にどうして行ったら良いかですが、家族も含めいろいろな方の意見を聞く前に、あるいは経営にどんどん取り入れる前に、意見を出してもらうにあたっての基準となる考えを固めてそれをステークホルダー(利害関係者)全員によく理解してもらうというのが良いと思います。
 
たとえば、経営理念がすでにできている場合は、その理念に則っていろいろな意見を出して欲しいとかもできますし、理念等が無い場合でも、意見を言う場合は、自分にとっても、一緒に働くメンバーにとっても、そして顧客にとっても一番良いのはどれかという姿勢で発言してくださいね・・・・etc、としておけば、ズレないですみますよね(*^_^*)
 
同様に、経営に加わってくれる新たなスタッフに対しても、ルールを決めておいて、こんな風に発言してくださいと、一定の取り組み方のルールや基準などもあると遠慮が無くなると思います。
 
以前私がコンサルした会社の例ですが、その会社はその社長さんの代で初めて同族以外の役員を選出したのですが、その選出の際に「〇〇家の人間の意見でも、そぐわないものであれば、しっかり否定できることが取締役の条件」という同意書にサインをしてもらっていました(*^^)v
 
これで、悪い意見だったら、たとえ創業一族の人間の意見にでも役員として反論しないと、評価が落ちるわけですが・・・・これ、すばらしいですよね。この辺りを参考に、良い会社を作っていってくださいね。
 
 
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