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2013年08月12日(月)更新

ファンを身内に! 「LEGO」快進撃の裏側

夏休み真っ只中。今ドキの子どもたちは、やれ習い事だ、やれ学習塾だと、のんびり遊んでいる暇などなさそうですが(―_―)!!、子どもの頃に、誰もが一度は遊んだことがあるであろう、デンマークのブロック玩具「レゴ」が、あいかわらず世界中で大ヒットを飛ばしているようです。
 
同社は、1949年からプラスチック製のブロック玩具を作り始めたそうですが、60年以上も同じブランドの玩具が人気を持ち続けるのは、結構すごいことだと思いませんか?
 
 


 
もちろん、その経営戦略もすばらしく、これまで「男児玩具」のくくりに入っていたレゴが、女児向けの新商品「レゴフレンズ」に力を入れ、マーケットを拡大した戦略については、私の主宰する『高収益トップ3%倶楽部』の会員向け月刊誌「経営情報レポート」でも取り上げたことがあるのですが、どうやらその戦略が功を奏し、昨年(2012年)の売上高は、前年比約25%増だそうです(@_@。
 
さらに、その戦略を見ていて感心するのは、顧客の巻き込み方です。世界中にいるレゴの熱心なファンやアクティブな消費者たちとの連携プレイが、同社の成長を支えているわけですが、そのプラットフォームになっているのが、『LEGO CUUSOO(レゴクウソウ)』というサイトです。
 
一般の消費者が、「こんな商品があったらいいな」を投稿できるサイトで、商品化を支持するサポーターを1万人集めれば、レゴ本社が商品化を検討してくれるしくみになっているのです。
 
同社が一年間に発売する商品は約300種類に達するそうですが、これらを生み出すデンマーク本社の開発部員はわずか150名ほどで、この『LEGO CUUSOO(レゴクウソウ)』から企画のヒントを得ることも少なくないと言います。
 
それはともかく、これからのビジネスは、「みなさんの声を積極的に聞きますよ!」という窓口を上手に設けられるかどうかで、明暗が分かれてくると思います。世の中が日増しに“SNS的”になっていますから、消費者は「お客様」ではなく「身内」として扱う距離感や感覚が好まれるわけですね(*^^)v
日本のように、成熟した消費社会には、「好きなメーカーやお店のために一肌脱ぎたい」と思っている人が、じつは大勢いるのです。こういう人たちの手を上手に借りない手はありません。
 
この事例を参考に、自社でもそういうしくみを持てる方法はないか・・・この夏の暑さに負けず、ビジネス脳をフル回転させてみてください(@^^)/~~~