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2012年03月09日(金)更新

人の感情を理解するための訓練法

春はもうすぐそこまで近づいているようですが、来月には新人を迎える会社も多いと思います。今回の質問は、若い世代にも伝えたい内容なので、このタイミングで取り上げてみました。新人教育に活かしていただけると嬉しいです(*^_^*)
 
== 質 問 ==

「人の感情を理解する」ということが、ビジネス上の大事なスキルであることはよくわかるのですが、日々の日常でそれをつかむためのポイントはありますか? 具体的な訓練法などがあれば、ぜひお聴きしたいです。

== 回 答 ==

まずは自分の感情によく注意を払うこと、それから相手の立場に立って相手(=人)の感情を理解するようにする、この方法が良いと思います。 

== 解 説 ==

相手(=人)の感情を理解するためには、よく相手の立場に立って考えましょうと言いますが、私は人の感情を理解できるようになるためには、まず最初に“自分の感情にもっと注意を払う”ことから始めた方が良いと思います。
 
自分も人間、相手も人間なので、基本的に自分の感情がどんな時に気持ちよくなったり不快になったりするのか? どんな投げ掛けをされた時に動くのか、動かないか?・・・etc、などをしっかり掘り下げてみると良いと思います。
 
顧問先のスタッフの方にもこういうふうに指導してから、かなり成果が上がっていますので、自分を通して人間についてもっと深く知った方が、結果として人の感情を読み取ることができるようになると思います。
 
訓練のための具体的な方法ですが、まずは何か自分の感情が動いた時に“あ! 感情が動いた!”と思うことです。
 
例えば、喫茶店とかに行っていい気分でいる時にオーダーを何度も聞き返されたらだんだん“ムッ!”としてきて感情を害したとか、居酒屋さんに行って、ちょっとだけおまけされた時にすごくその店を気に入ったとか・・・考えると結構沢山ありますよね。
 
その場で、感情を捉えられない時は、家に帰ってお風呂に入って「今日一日どんなところで感情が動いたかなぁ~」と振り返りをするなんていうのもとっても良いと思います。
 
こういう繰り返しをして行くと、自分がどんな時にうれしくて、何でも言うことを聞いてしまうのかとか、気分を害してやる気を無くしてしまうのか・・・などがだんだんわかるようになってくると思います。
 
これ、実際にやってみてもらうとその効果にビックリすると思いますが、こうやってだんだん自分の感情を通して人の感情が読み取れるようになっていきます。
 
今回の回答は、参考にするだけでなく、実行に移してもらえるといいと思います。ぜひトライしてみてください。
 
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