大きくする 標準 小さくする

2012年10月22日(月)更新

「思考できる人材」の育て方

10月も終盤、すっかり秋も深まりました。秋は、思考を深めるにも最適な季節です。今回はとある経営者の悩みを取り上げてみました。よかったら、参考にしてください(*^^)v

 
== 質 問 ==
 
人材教育に相当な時間とお金を掛けているつもりですが、なかなかこちらの期待するような「思考ができる人材」が育ちません。思考できる人材を育てるには、どうすればいいのでしょうか?

 
== 回 答 ==
 
この質問の答えはわりと簡単で、仕事をさせるときに、基本、指示命令しないで自分で考えさせるようにすると、思考する習慣が相手についていきます。
 
ただ、ほとんどの経営者の方はこれが出来ないので、部下やスタッフが思考しないようになってしまうのです。ですので、しっかりトライすることをお勧めします。
 
 
== 解 説 ==
 
経営者の方からの質問でとっても多いのがこうした内容なので、似たような質問を代表してこの方の質問にお答えします。
 
教育にいくら時間と費用を掛けても、日常で実務に入った時に社長や上司がいつも指示命令をしている環境だと、自分で考えそれを実行に移し結果を通してやり方や思考を改善していくことは出来ません。なので、自分で思考する人材は育たないと思います。
 
おそらくこういった質問をするということは、あなた自身が経営者としてあるいは上司として、部下に対してかなり指示命令タイプなんだと思いますが、それがご自分では気付いていないという状況だと思います。
 
・・・ただ、こういう事例というか状況は、日常的にほとんどの会社で起きていることでもあります・・・・(ーー;)
 
どうしてそうなってしまうか?ですが、それは、“リーダーとは指示命令する人”という概念が強いことと、目の前の仕事について絶対に自分の考えや、やり方の方が正しいし、結果もよく出ると考えているので、そうなってしまうようです。
 
・・・もちろん、緊急を要する仕事やリスクを伴う事柄の場合はその方が良いとは思いますが、気を付けて欲しいことは、指示命令をすればするほど、相手の脳は萎縮して、自分で考えるということを止めてしまうということです。
 
また自分がそんなふうに、もしずっと誰かから指示命令されていたとしたら、今の自分は形成されていたか? また、そんな環境にずっと留まっているか? と考えてみてください。
 
絶対に今の自分は形成されていないし、能力のある人なら絶対にそんな環境からは飛び出していったと思います。
 
人間というのはどうしても自分の考えで相手を動かしたいと思ってしまう傾向が強いので、また自分が上司の立場に立ち正しいと思うとその傾向がもっと強くなってしまって、無意識のうちに指示命令型になってしまうものです。
 
それでいて「なぜ自分で思考しないのか!」と叫んでも、あなたが環境を変え、接し方を変えない限り、部下に考えるという余地や時間を作ってあげることは出来ないということです。
 

 
いかがでしょうか? あなたはどうお考えになりますか(^^♪ 私の発行する週刊メールマガジン『社長、「小さい会社」のままじゃダメなんです!』(購読無料)では、毎週メルマガ読者のみなさんからの質問にこんな感じでお答えしています。 
 
これまでのQ&Aもバックナンバーにたくさんあるので、興味があれば覗いてみてください。もちろん、質問も随時受付中です(*^^)/~~~
 
また、オフィシャルマガジン『石原明の不定期情報通信』をご希望の方はコチラから読者登録ができますので、ぜひこの機会にご登録ください。様々な切り口から“経営脳”に刺激を与える内容を配信しています(*^^)v