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2010年04月30日(金)更新

経営者の休暇の取り方

今年もゴールデンウィークに入りました。みなさんは、どんなふうにお過ごしになる予定ですか? 今回は、「明大生との毎週一問百答」から、過去の質問を取り上げ、「経営者の休暇の取り方」について考えてみたいと思います。みなさんにとって、この連休が有意義なものとなりますように(*^^)v

== 質 問 ==

長い社会人生活を過ごすに当たり、オンオフの使い分けは非常に大切になってくると思いますが、みなさまは経営者という立場上、それもなかなか難しいと思います。
そこで、1・2日の短期休暇と長期休暇のそれぞれケースについて、みなさまのリフレッシュ方法を教えてください。

== 回答 ==

短期の休暇は体調管理、長期の休暇は視野を広げたり思考を切り替えたりといった精神的なゆとりを持つために使うというのがいいのでは無いでしょうか?
特に経営者レベルになると、後者の長期休暇は大切なので事前にしっかりスケジュールを決めて“しっかり休む”を取り入れて欲しいと思います。
== 解 説 ==

今回は休暇をどう取るか、どんな風に活かすかという質問ですが、家族とのコミュニケーションはとっても大切ですが、これは仕事以外(社会人生活でって書いてあるので・・・)と考えてお答えすると、大きく分けて2つの考え方ができると思います。

その一つが、日々仕事をするための気力や体力、思考力などを補充するため=“体調管理”のためにしっかりと休暇を取るという考え方です。

精神と体力は、実はかなりの部分で連動性があるのですが、本人的に認識し難いという問題があります。
なので、仕事でのパフォーマンスが落ちている時に、休むのではなくて返ってがんばってしまって成果を出そうとする場合が多いのですが、こういう努力は一時的には効果があっても、先々にはどんどんパフォーマンスが落ちるという結果を作ってしまいます(ーー;)

パフォーマンスが落ちる → 気合を入れる 短期は成果が回復 → 気が付くと疲れてパフォーマンスが落ちる → 気合を入れる 成果回復 → 倒れる!!
とかいうサイクルですね(@_@;)

こういう時は一回しっかり休息の時間を取って、休んでしまうことが重要なのですが、無理すりゃできる式で、粘る経営者の方は多いと思います。

疲れたら、自分の最高のパフォーマンスは出せないと肝に銘じて、予めスケジュールに休息の時間を割り振りましょう。

そして、休息に対するもう一つの考え方ですが、それは目線を日常から外し、遠くを見るために休むということだと思います。

経営は今の努力が今の成果と同時に将来の成果にも繋がると最大効率なのですが、そういう流れを創るためにも、経営者が定期的に今に視線を集中させることから離れなければならないわけですが、そのためにわざとちょっと長期の休暇をとるという考え方です。

目先の仕事に追われると、目先の成果は出ますが、長期的な視野に立った情報収集や戦略が立てられなくなりますからね(ーー;)

そして、結果的にはビジネスが小さくなってしまうので、目先の仕事を忘れてしまうくらい長い休暇をとって「思考のストレッチ」をしろということです。期間もそうですが、距離なんかも離れると観念して、思考を離すことができるようになりますよね。

こういう意味でわざと長期間休むということも非常に重要だと思います。以上が、私の思う経営者のための休暇の取り方ですが、参考になったら、ぜひそんな使い分けをしてみてください。

いかがでしょうか? あなたはどうお考えになりますか(^^♪ 私の発行する週刊メールマガジン、『社長、「小さい会社」のままじゃダメなんです!』(購読無料)では、毎週メルマガ読者のみなさんからの質問にこんな感じでお答えしています。

これまでのQ&Aもバックナンバーにたくさんあるので、興味があればぜひ覗いてみてください。もちろん、質問も随時受付中です(*^^)/~~~