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2010年02月15日(月)更新

「ハイパーヨーヨー」に学ぶ“愛好家”を巻き込むマーケティング

玩具大手のバンダイが、「ハイパーヨーヨー」の販売促進に、ちょっとおもしろい手法を取り入れているのをご存じでしょうか?

先週末(2010年2月13日)に発売された「ハイパーヨーヨー」は、糸と本体の間に特殊なベアリングなどを入れることで、さらに様々な回し方が可能になったみたいですが、愛好家団体を通じて技術の高い大人100人あまりと契約し、約150店舗へ派遣する計画だそうです(@_@;)


ヨーヨー


なんと言っても、その商品の良さやおもしろさを存分に知っているのは「愛好家」たちです。その愛好家たちが販促に手を貸すとなれば、鬼に金棒ですよね。
技術の高い大人から教われば、子どもたちは「ハイパーヨーヨー」の技をどんどん習得したくなるはずですし、一方の愛好家たちにしても、自分の技を披露できる「場」を提供されたわけですから、活き活きと活躍してくれると思います(*^^)v

愛好家を集めるにあたっては、「日本ヨーヨー協会」を通じて、ヨーヨー技術にたけた人を募集したようですが、彼らを大手量販店や家電専門店を中心に派遣して、各店で月に1~2回、子どもたちに技を教えるイベントを開催するそうです。

さらに、イベントに参加してくれた子どもたちには「専用のカード」を配り、技をマスターしたらその都度「認定印」を押していくようなしくみも用意したのだとか。ディープユーザーの“囲い込み”作戦としては、なかなかのセンスですよね。

おそらくこの事例は、他の業界にもかなり応用がきくと思います。今はネットを使えば「その道の愛好家」を集めることは比較的容易にできますし、その愛好家集団をうまくマーケティングに組み込めれば、最強のしくみを構築することも可能でしょう。

ネットでうんちくを語るだけではあきたらない愛好家たちを、いかに「リアル」の世界に引っ張り出すか・・・この戦略の成否を決めるカギは、そんなところにありそうです。

最近、私の周りにも「iPhone」ユーザーが増えてきたのですが、彼らのちょっと得意げな「iPhone解説」を聞いていると、うっかり欲しくなってしまいます(笑)。彼らは「iPhone」に関してなら、携帯電話売り場の販売員さんより、ずっとお客さんの心に届く説明ができるのです。

ちょっと話はそれましたが、この事例を参考に、あなたの会社の商品やサービスの「愛好家」たちを、うまくマーケティングに巻き込むしくみを考えてみてはいかがでしょうか(@^^)/~~~