大きくする 標準 小さくする

2010年11月29日(月)更新

「福袋」進化系!? 2011福袋事情

今年も残すところ一ヶ月あまりとなり、しだいに年末ムードが色濃くなってきました。各百貨店では、来年の「福袋」の準備も進んでいるようですが、「お正月に列に並んで買うもの」と相場が決まっていた福袋も、時代とともに“進化”を遂げているようです(*^_^*)

まずびっくりしたのが、「ネット予約可能な福袋」。高島屋オンラインでは、12月下旬までネットで予約を受け付け、新春1月2日より順次配送するという「並ばない」福袋の販売を始めました。


fukubukuro.jpg


さらには、「年内販売型」の福袋も登場!同じく高島屋では、コートや手袋などの雑貨を詰め合わせた「年内販売型福袋」(1万~3万円)を販売しています。こちらは、中身の種類やサイズを選ぶこともでき、実際に試着できる売り場もあるといいますから驚きです(@_@;)

ここまでくると、「セール」や「バーゲン」といったいどこが違うのか・・・と思ったりしますが(笑)、「福袋」という言葉の響きに引き寄せられる消費者心理も、なんとなくわかるような気がします。

一方、老舗の三越でも、日本橋店は今年話題の坂本龍馬をかたどった純金製の像(約200グラム、280万円、1点限定)を用意したり、銀座店では「ターゲット別福袋」を用意したりしているそうです。

最近、お弁当を作る男性が増えていることから、「弁当男子福袋」として、曲げわっぱ弁当箱作りの体験や土鍋などを合わせた福袋(2万1000円、6点限定)などを販売する予定だとか。

いずれにしても、「福袋」というマーケットに対し、「並ぶのがイヤ」「中身が見えない」「趣味に合わないモノが入っている」という“不満要素”に対処していった結果、こんなふうに進化した福袋が生まれたのでしょう。

しかし、同時に「袋を開くときのワクワク感」を失っているのも事実。正月早々、お屠蘇気分で列に並ぶのも楽しみのひとつ、と考えることもできます。

もちろん、この事例のように、「自分の好きなものが選べる」という「現実的」なメリットを重視して福袋を進化させる道もありますが、並んでもらう時間に何らかの楽しい体験をしてもらうとか、福袋に「おみくじ」の要素を持たせて、今年の運勢を占ってもらうとか・・・「エンターテイメント性」を加味した進化も考えてみたらいいんじゃないでしょうか(*^^)v

あなたなら、来年に向けてどんな「福袋」をつくりますか? こうした思考のトレーニングは“経営脳”を鍛えるので、ぜひ忙しい仕事の合間に、楽しみながら発想してみてください(@^^)/~~~