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2009年08月07日(金)更新

「ダンス」を切り口にガムを売る!? ロッテのフィッツに学ぶ

今週、私のブログにも書いたのですが、ロッテのガム「Fit's(フィッツ)」がとてもユニークなマーケティグを展開しています。近年「ガム離れ」を起こしている若者たちに対し、『ダンス』という切り口でアプローチしたのです。そのアプローチは、みごとに当たりました!

人気タレントに印象的なダンスを躍らせるCMもさることながら、YouTubeと組んで行った『ダンスコンテスト』のしかけは秀逸です(*^^)v


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しかも、その広告戦略にはさらに続きがあって、今度はソニー・ミュージックエンターテイメントと組んで、音楽アーティストの発掘に乗り出したのです。その名も、「『歌のあるガム』プロジェクト」。

応募があった5,000組のアーティストのうち、ソニー・ミュージックによりすでに10組が選ばれているのですが、最終選考に進む5組のうちの1組を「Fit's(フィッツ)」購買者による一般投票で決めるのだそうです。
商品に印刷されたシリアルナンバーを、インターネット上の専用サイトに入力すると、10組のアーティストの楽曲のサビ部分が視聴できるようになっていて、9月30日までに指定のポイントを貯めた人は、自分の好きなアーティストに応募ができるようになっています。

さらに、応募者のなかから、毎週1,000名に着うたが当たったり、応募2回ごとに、最終選考のライブへの招待チケットが当たる抽選に参加できるという、かなり入念なしかけになっています。

なお、最終選考で選ばれた1組は、来年(2010年)の同社のCM曲に起用される予定だとか。自分たちで選んだアーティストなら、当然、ブログなどで話題にもするでしょう。このプロジェクトは、アーティスト発掘と話題になるしかけを同時に達成する賢いしかけだと思います。

今どきの若者たちは、もう「豪華景品」などには興味を示しません。この世代を巻き込んでいくには、これまでとはまったく発想をシフトしていく必要があるのです。

自社のマーケティングを見直す意味でも、ぜひ、参考にしてください(@^^)/~~~