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2007年04月20日(金)更新

鮮魚販売のプロ派遣

スーパーの鮮魚売り場に、“プロ”を派遣するという面白いサービスを始めた会社があります。人材サービスの「ヒト・コミュニケーションズ」という会社ですが、この4月に鮮魚売り場を再現した研修施設まで開設し、小売店と共同開発した教育プログラムまで導入するそうですから、かなり力が入っていますよね。


鮮魚


その研修施設は、大阪市に開業するもので、飲食店だったビルの一室を改装し、床面積15平方メートルほどの部屋の中に、加工用の厨房や、冷蔵機能付きの陳列棚などを備え、蝋細工(ろうざいく)で作った刺身等を陳列。

店舗内に流れるアナウンスまで放送し、臨場感たっぷりの中で、鮮魚の加工から販売までの実践的ノウハウを学び、まさに“鮮魚のプロ”を育成するそうです。
同社では、家電量販店などに向けた人材派遣が中心でしたが、スーパー向けの研修は、その効果が現れやすいと判断し、今後はこの鮮魚のプロ派遣事業を、売上高の3割程度にまで増やしたい意向だそうです。

情報化社会になって、消費者の購買行動もすっかり変わり、何か買い物をする場合には、必ずネットで「下調べ」をするようになりました。

魚を買いに行くのに、主婦が下調べをしているかどうかはわかりませんが、今の時代、消費者がプロに負けない情報や知識を持っているという点に着目すれば、リアル店舗の売り場にこそ、“本物のプロ”が居る必要があるのです。そういう視点でこのニュースを見ると、大いに参考になると思います。

世の中の情報化が進めば進むほど、ネットとリアルを融合していくような感覚で、マーケティングを構築していくことが大事になってくると思います。経営者は、常にそういうセンスを磨く必要がありそうですね(@^^)/~~~