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商品の“お試し”拠点!? 「TOKYOBIKE」のカフェ

投稿日時:2011/10/14(金) 10:30rss

浅草の路地裏に、おしゃれなカフェが誕生したようです。その名も「BIKECITY TRIPPER & café」。
相変わらずの「自転車」人気が続く中、デザイン性の高さと手頃な価格で人気のある「トーキョーバイク」のショップなのです
 
カフェというくらいですから、コーヒーやワインなどを提供するちょっとしたスペースはあるのですが、「レンタルバイク」(半日1,500円~)とガイド付きの「バイクツアー」(昼食・保険・ガイド料込みで10,000円)がウリです。


 
 


 
 
 
 
なんでも同社は、「山を走るのが『マウンテンバイク』なら、東京を走るのが『トーキョーバイクだ!』と思いついたことから始まっているようですが(笑)、来年開業の東京スカイツリーを見越しての浅草なのかもしれませんね。
 
上野・秋葉原・銀座・築地・皇居というメインスポットから、谷中・向島・日本橋・人形町などのディープな下町巡りまで、快適な“街乗り”を体験してもらおうという狙いでしょう。
 
つまり、ここは「自社製品のお試し体験ショップ」と位置づけることができるのです(*^^)v
 
近年、購入を検討している商品の「お試しサービス」が広がっていて、パナソニックでは今年(2011年)6月に発売した市場想定価格9万円前後という高額の炊飯器を「お試し」してもらうために、全国100店の飲食店で同社の炊飯器で炊いたご飯を使ったメニューを提供する試みにチャレンジしました。
 
同社の販促担当者は「店頭に炊飯器を買いに行っても、実際に食べることはなかなかできません。炊飯器で炊いたご飯を食べられる場所をつくることが狙いです」としていますが、賢い選択だと思いませんか?
 
今やリアル店舗で吟味して「ネットで買う」人も多いので、だったらいっそ、「リアルでは売らずに試してもらおう」という発想を取り入れると、また違ったマーケティングが展開できると思います。
 
「お試しの場を増やす」・・・この事例を参考に、自社商品のマーケティングを今一度見直してみてはいかがでしょうか(@^^)/~~~
 
 

ボードメンバープロフィール

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石原 明(いしはら あきら)氏

僖績経営理舎株式会社代表取締役
AZ Collabo株式会社

ヤマハ発動機株式会社を経て、外資系教育会社代理店に入社。約6万人のセールスパーソンの中で、トップクラスの実績を収める。「セールス・マネージャー世界大賞」を受賞後、日本経営教育研究所を設立し、経営コンサルタントとして独立。中小企業から大企業まで、業種や企業の規模を問わず幅広いコンサルティング活動を行っている。毎年の講演回数は100回以上。ビジネスの発想力やマーケティング力を開発・育成する「新経営戦略塾」には1000人が登録し学び、全国延べ4500社が参加。
2万人の読者を抱えるメールマガジン『石原明の「新経営戦略塾」』や、独自の視点で経営を綴るブログ『石原明の経営のヒント』も執筆中。大人気Podcast番組『石原明の経営のヒント+(プラス)』は累計ダウンロード数6000万回を超えている。著書に、累計30万部を超え『営業マンは断ることを覚えなさい』(三笠書房)、『「成功曲線」を描こう。』(大和書房)、『トップ3%の会社だけが知っている儲かるしくみ』(KADOKAWA)などがある。

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