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縮小傾向の市場において経営者がやるべきこと

投稿日時:2014/10/03(金) 13:22rss

早いもので、今年も10月に入りました。そろそろ来年の目標や計画を具体化していきたいところですが、今回はちょっとシビアな質問が届いたので、それにお答えしてみました。よかったら、みなさんも一緒に考えてみてください(*^_^*)
 
== 質 問 ==
 
仮設足場レンタル業をしておりますが、将来ゼロにならないにしても、ゆるやかに縮小していくであろうと考えています。他社との違いが見えづらい商品、どのように考えていけばよいのでしょうか?
 
== 回 答 ==
 
ビジネスの捉え方ですが、将来を見通すと、商品やサービスの違いで差別化して売上げを上げるなどの生き残り策を考えるよりも、経営的に考えて長期の戦略を取った方が良いと思います。結構待ったなしの状況だと思いますよ。
 
== 解 説 ==
 
業種的に考えると、商品そのものが足場ということで建設のために付随的に必要なモノのため、商品での差別化はほぼ難しいと思いますし、サービスで特徴を出そうとしても、すぐに真似されてしまうと思うので、これも難しいと思います。
 
また、目先の売上げの上下を考えるよりも、もっと長期的に考えて戦略そのものを検討した方が良い時期に来ていると思います。
 
なので、将来的に生き残るか、ずっとこの仕事を続けて行くか、だとしたらどうするか、または、将来はこの仕事をやめるか、やめるとしたらどのタイミングにするかなどを検討した方が良いということです。
 
具体的なイメージですが、生き残るとしたら、少なくとも自社の存在しているマーケットで上位から3番目の規模(売上・人員・ブランド…etc)に持って行かなければ難しいので、他社を買収するなども含めて成長路線に乗せるという経営戦略を取らざるを得ません。
 
この戦略を取ると考えると、結構待ったなしの判断が必要で、他社に気づかれることなく、ある規模までは持って行かないといけませんから、すぐスタートさせてくださいね(─_─)!!
 
反対に、どこかでこの業をやめるとしたら、何時どのタイミングで自社を売り抜けたらいいかということも含めて、企業規模を保つことが重要です。
 
・・・業界で生き残るためには、先ほど書いたように現在のマーケットで3位までに入らないといけないわけですから、残りたい3社が買いたい規模に常に調整するとか、3位の会社が1位になるための規模だったりすると、値段交渉は3社とできるわけですから、かなり面白い売却となるわけですね(p_-)
 
さらに、この売却のタイミングも小さい地方マーケットで売るか、そこそこ規模のあるマーケット、県単位のマーケット、さらに大きな規模のマーケットまで売却を引っ張るかなども考えて行うとすると、売却のために買収を仕掛けることも、ひとつの戦略となるわけです。
 
ということで、あなたの業は遅かれ早かれこのマーケット内の買収競争という局面を迎えることになると思います。それを踏まえた経営判断をしていってください(@^^)/~~~
 
 
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ボードメンバープロフィール

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石原 明(いしはら あきら)氏

僖績経営理舎株式会社代表取締役
AZ Collabo株式会社

ヤマハ発動機株式会社を経て、外資系教育会社代理店に入社。約6万人のセールスパーソンの中で、トップクラスの実績を収める。「セールス・マネージャー世界大賞」を受賞後、日本経営教育研究所を設立し、経営コンサルタントとして独立。中小企業から大企業まで、業種や企業の規模を問わず幅広いコンサルティング活動を行っている。毎年の講演回数は100回以上。ビジネスの発想力やマーケティング力を開発・育成する「新経営戦略塾」には1000人が登録し学び、全国延べ4500社が参加。
2万人の読者を抱えるメールマガジン『石原明の「新経営戦略塾」』や、独自の視点で経営を綴るブログ『石原明の経営のヒント』も執筆中。大人気Podcast番組『石原明の経営のヒント+(プラス)』は累計ダウンロード数6000万回を超えている。著書に、累計30万部を超え『営業マンは断ることを覚えなさい』(三笠書房)、『「成功曲線」を描こう。』(大和書房)、『トップ3%の会社だけが知っている儲かるしくみ』(KADOKAWA)などがある。

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