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文具は日本土産!? 伊東屋・羽田国際ターミナル店が担う役割

投稿日時:2014/05/16(金) 13:07rss

みなさんの中には、ゴールデンウィークに海外へ出かけた方もいらっしゃるでしょうが、文具の老舗「伊東屋」の羽田国際ターミナル店が好調なようです。売り場面積では同店の中でも最少級だそうですが、このところ急増する外国人観光客が、日本の文具を「お土産」として購入するケースが増えているのです。


 


 

少子高齢化が進む日本のマーケットにおいては、文具業界も決して安泰な業界ではありません。しかし、日本の文具の品質やデザインのクオリティの高さはかなりのレベルですから、「日本人以外に売る」と考えると、まだまだ活路が見い出せそうです。

 

もちろん、同社もそう考えて空港に出店したのでしょうが、おもしろいのは「商売はやってみないとわからない」という点です。

 

これまで、同銀座店で売れる外国人向けのお土産といえば、浮世絵をデザインしたものや、金箔をあしらったものなど、「いかにも日本!」という比較的高額な品で、顧客層は欧米人が多かったそうですが、近年はアジアからの観光客が、筆記具を大量に買っていくといったケースが増えているみたいです。

 

とくにパイロットの消えるボールペン「フリクション」や三菱鉛筆の「ジェットストリーム」などは指名買いする客も少なくないそうです。アジア人には、「お土産を配る」という習慣が根強いのかもしれませんね(*^_^*)

 

考えてみれば、「配りもの」として、筆記具は超定番ですから、このマーケットを攻めない手はありません。もちろん、テナント費用との兼ね合いもあるが、空港をアンテナショップと考えれば、投資する価値は十分あるように思います。

 

どの業界にいても、国内マーケットの縮小を悲観するばかりでなく、こうした事例から元気をもらい、自社にも打てる手はないか、楽しみながら発想を拡げてみてはいかがでしょうか(@^^)/~~~

ボードメンバープロフィール

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石原 明(いしはら あきら)氏

僖績経営理舎株式会社代表取締役
AZ Collabo株式会社

ヤマハ発動機株式会社を経て、外資系教育会社代理店に入社。約6万人のセールスパーソンの中で、トップクラスの実績を収める。「セールス・マネージャー世界大賞」を受賞後、日本経営教育研究所を設立し、経営コンサルタントとして独立。中小企業から大企業まで、業種や企業の規模を問わず幅広いコンサルティング活動を行っている。毎年の講演回数は100回以上。ビジネスの発想力やマーケティング力を開発・育成する「新経営戦略塾」には1000人が登録し学び、全国延べ4500社が参加。
2万人の読者を抱えるメールマガジン『石原明の「新経営戦略塾」』や、独自の視点で経営を綴るブログ『石原明の経営のヒント』も執筆中。大人気Podcast番組『石原明の経営のヒント+(プラス)』は累計ダウンロード数6000万回を超えている。著書に、累計30万部を超え『営業マンは断ることを覚えなさい』(三笠書房)、『「成功曲線」を描こう。』(大和書房)、『トップ3%の会社だけが知っている儲かるしくみ』(KADOKAWA)などがある。

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