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ガンダムの“世界観”を商品化!? 「アムロ・スタイル」で大人を狙う

投稿日時:2013/06/28(金) 17:05rss

国民的ロボットアニメ「機動戦士ガンダム」の人気は相変わらず根強いようですが、玩具のバンダイがそのアパレル路線に本気で乗り出しているのをご存じでしょうか?
 
昨年(2012年)4月に“COOL JAPAN”をコンセプトとしたメンズアパレルブランド『STRICT-G(ストリクト ジー)』を立ち上げ、新東名高速道路の静岡サービスエリアと、江東区青海のガンダムフロント東京に直営店を開きました。
 
失礼ながら、玩具メーカーのアパレル部門と聞くと、キャラクターをプリントしたTシャツのようなものをイメージしてしまいますが(-"-)、TシャツはTシャツでも、『STRICT-G』のものは、マジでカッコイイ(*^^)v 逆によ~く見なければ、ガンダムブランドだとは気づかないくらいのデザイン性の高さなんです。
 
その『STRICT-G』の次なる展開が、主人公であるアムロ・レイの私服をイメージしたカジュアルウェアシリーズとして発表した「アムロ・スタイル」。
 



 
上の写真のデニムジャケットとパンツ+インナーの茶色のニットは、アムロの私服の代表的なコーディネートだそうですが、3点で72,240円と、お値段もかなりのレベルです。その他、フード付きパーカー(23,250円)やストライプ柄のショートパンツ(15,225円)なども取りそろえているのですが、近ごろ流行りのファストファッションとは、一線を画したラインナップですよね(^_-)-☆
 
よくありがちな発想だと、アニメファンを狙ったコスプレ色の強いウェアを企画してしまいそうですが、「あえてガンダムらしさを抑え、大人向けのカジュアルウェアに仕立てたのがミソ」なのだとか。直球ストレートな企画ではなく、“世界観”というキーワードで商品展開を広げているところは、さすがだと思います!(^^)!
 
同じく広げているのが、作り手側のネットワークで、バンダイのオリジナル商品だけでなく、“EDWIN”、“JAM HOME MADE”、 “SWANS”など、日本を代表するファッションブランドともコラボレーションしていく戦略なのです。
 
ここまで本気を見せれば、アニメの世界も「キャラクター商品」の域を越えられるんだなぁ~と、妙に感心してしまった事例です。「くまモン」もいいですが(笑)、その背景にある“世界観”を商品化するという企画の“高み”に、敢えてチャレンジしてみてはいかがでしょうか(@^^)/~~~


ボードメンバープロフィール

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石原 明(いしはら あきら)氏

僖績経営理舎株式会社代表取締役
AZ Collabo株式会社

ヤマハ発動機株式会社を経て、外資系教育会社代理店に入社。約6万人のセールスパーソンの中で、トップクラスの実績を収める。「セールス・マネージャー世界大賞」を受賞後、日本経営教育研究所を設立し、経営コンサルタントとして独立。中小企業から大企業まで、業種や企業の規模を問わず幅広いコンサルティング活動を行っている。毎年の講演回数は100回以上。ビジネスの発想力やマーケティング力を開発・育成する「新経営戦略塾」には1000人が登録し学び、全国延べ4500社が参加。
2万人の読者を抱えるメールマガジン『石原明の「新経営戦略塾」』や、独自の視点で経営を綴るブログ『石原明の経営のヒント』も執筆中。大人気Podcast番組『石原明の経営のヒント+(プラス)』は累計ダウンロード数6000万回を超えている。著書に、累計30万部を超え『営業マンは断ることを覚えなさい』(三笠書房)、『「成功曲線」を描こう。』(大和書房)、『トップ3%の会社だけが知っている儲かるしくみ』(KADOKAWA)などがある。

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