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時代にマッチした社名のつけ方を考える

投稿日時:2013/06/21(金) 11:29rss

私は、顧問先からブランディングに関する相談を受けることも多いのですが、時には「思い切って社名を変えましょう!」などと言い出して、相手の社長をビックリさせることがあります(笑)。
 
会社経営にとって、そのくらい「社名」は大事な要素なのですが、ちょうど社名のつけ方に関する質問が届いたので、私なりの視点で解説してみました。よかったら、参考にしてください(*^^)v
 
== 質 問 ==
 
社名に自分の名前を入れるのは良くないと、先生が何かでおっしゃっていましたが(ごめんなさい。いろいろ読んだり聞いたりするので媒体を忘れましたm(__)m)アルファベット、ひらがな、英語など・・・おすすめの字体などはありますか?
 
== 回 答 ==
 
今の世の中を考えると、安易に社名に自身の名前をつけるよりもウェブでの戦略やビジネスモデル等も考えて、意図や意味を持たせてつけた方が良いと思います。
 
== 解 説 ==
 
社名を決めるにあたっては、経営者の方が何らかの意図を持ってつけた方がいいと話していて、その中で安易に自分の名前(苗字とか)をつけない方が良いとか、古い時代に決めた社名を変更するという時に、こういった提案を良くすることがあるので・・・何かで読んだ?とか聞いた?という記憶があるのだと思いますが、確かに、社名に安易にご自身の名前をつけるのはあまり良くないのではと思います。
 
理由は、HONDAとかTOYOTAくらいになってしまったら別ですが、社名に社長の名前が付いていると、社員さんがなんとなくこの人のために働くのかという印象を持ちやすくなるからですね。
 
それに、社名に社長の名前をつけるという命名方法?は、一世代か二世代前のつけ方という感じがするので(TOYOTAとかはその時代に付いた名前ですね)新しさを感じないというマイナス?もあったりします。
 
もちろん、私の顧問先の社名決定に対して、ビジネスモデルなどを考えて、意図的に社長の名前をつけることもあるので、一概に全部ダメ~というわけではありませんから、それは理解していただくとして、一般的にはもっと別のつけ方をされた方が良いと思います。
 
では、どんなつけ方がいいかというと、大きく分けて2つの方法があると思います!(^^)!
 
ひとつは、社名を読んだら“あ~この会社は◎◎をする会社なんだな~”とすぐ分かる社名のつけ方で、もうひとつは、読んでもすぐに分からないけど“意味を聞いたら一生忘れないほどインパクトがある”というつけ方です。
 
例を挙げると、当社は最初「日本経営教育研究所株式会社」という社名でスタートしましたが、こういう名前をつけると、聞いた人や見た人が、あまり説明しなくても“この会社はきっと日本的な経営や教育を教えるんだな!~”と分かりますよね。
 
こういうふうに、読んでよく分かる会社にすると説明しなくても会社のことを分かってもらえますよね。・・・それに、今はネットの時代なので、一般的によく検索されるワードに社名が入っていると、ネット時代にとても有利という強みもあるわけです。
 
・・・ちなみに、一般的には、会社や社長が無名のうちは、こういうつけ方をした方が分かりやすくて良いと思います。
 
「何をしている会社か一発でわかる」社名に対して、当社は最近「僖績経営理舎(きせきけいえいりしゃ)株式会社」という形で社名を変更しましたが、この名前は説明を聞かないと何をしているか分からない会社ですよね(ーー;)
 
当然、相手には「何している会社ですか?」って聞かれますので、こちらの意図していることを伝えることができるという利点がある訳で、その説明が“なるほど~!!!”って一回聞いたら忘れないほどインパクトがあったら、それはそれで有利となるわけです。
 
ネット上も、固有な名前なので、検索したらそこしか出てこない・・・ということにもなりますよね・・・という強みもあるわけです(*^_^*)
 
ちなみに、当社は私がコンサルの内容をもっと組織化にもって行きたいと思って、社名を変更。由来は、日本国建国にあたって神武天皇が「喜びを積み光を重ね楽しき国を作らんがために・・・・」とのたまったことを見本として、すばらしい組織を作って行きたい・・・そういう組織運営のできる経営者をたくさん育成したいという思いを基に、変更しました。
・・・だから僖績、なんですね(*^_^*)
 
この事例で、もっと分かりやすいのがネットを征服している「アマゾン」です。アマゾンは創業者が、ネットで世界中にモノを届けたい、世界一流域の広いアマゾン川のようにということでつけたそうです。・・・なるほどねぇ~って感じでしょ(@_@;) このレベルだと、一生忘れないインパクトですよね。
 
経営者の思いが強かったり、ビジネスモデルに力があれば、こんな命名が向いていると思います。と、いろいろ書きましたが、社名はいろいろ工夫することでかなり戦略的に意味を持たせることができると理解しておいてください。それで、社名に自身の名前をつけるかつけ方はないかなどを考えていただければ良いと思います。
 
 
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ボードメンバープロフィール

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石原 明(いしはら あきら)氏

僖績経営理舎株式会社代表取締役
AZ Collabo株式会社

ヤマハ発動機株式会社を経て、外資系教育会社代理店に入社。約6万人のセールスパーソンの中で、トップクラスの実績を収める。「セールス・マネージャー世界大賞」を受賞後、日本経営教育研究所を設立し、経営コンサルタントとして独立。中小企業から大企業まで、業種や企業の規模を問わず幅広いコンサルティング活動を行っている。毎年の講演回数は100回以上。ビジネスの発想力やマーケティング力を開発・育成する「新経営戦略塾」には1000人が登録し学び、全国延べ4500社が参加。
2万人の読者を抱えるメールマガジン『石原明の「新経営戦略塾」』や、独自の視点で経営を綴るブログ『石原明の経営のヒント』も執筆中。大人気Podcast番組『石原明の経営のヒント+(プラス)』は累計ダウンロード数6000万回を超えている。著書に、累計30万部を超え『営業マンは断ることを覚えなさい』(三笠書房)、『「成功曲線」を描こう。』(大和書房)、『トップ3%の会社だけが知っている儲かるしくみ』(KADOKAWA)などがある。

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