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子ども用「調理器具」が人気!サイズを変えて新しいマーケットを作る

投稿日時:2008/03/14(金) 13:59rss

今、子ども用の調理器具がにわかに人気を集めているようです。子ども用と言っても、決して「ままごと」道具のレベルではなく、あくまでも本物の「ミニチュアサイズ」なんです。なかには“マイ包丁”を持つ子もいるみたいですよ。

もちろん、安全性には十分配慮され、使いやすさを考えた設計になっています。今から15年ほど前、業界に先駆けて子ども用調理器具「台所育児」シリーズを発売したのは、岐阜県の刃物メーカーである「川嶋工業」。下記がその写真なんですが、なんだかかわいくて、しかもよく出来てますよねぇ(*^_^*)


台所用品


一方、京セラでも「親子で料理を楽しむ」をコンセプトに開発した子ども向けキッチン用品「ファイン・ラファミーユ」シリーズを展開しています。
特に、幼稚園児から小学校低学年くらいの子どもの手の形に合わせた包丁「ファインキッチン・ミニ」が人気で、この包丁と軽いまな板、エプロンを組み合わせた「はじめてのクッキング応援セット」は、誕生日や入学祝いとしてのギフト需要も高いようです。

お孫さんにこのセットをプレゼントして、親子3世代で料理を楽しむケースも多く、「家族のコミュニケーションツール」としても注目されているのだとか。京セラとCS放送の子ども番組専門チャンネル「キッズステーション」が百貨店などで開催するイベント『おやこでクッキング教室』も、相当人気があるみたいです!(^^)!

ひと昔前までは「子どもに刃物を持たせるなんて危険だ!」と怒る親もいたようですが、平成17年の「食育基本法」施行をきっかけに、子どもに対し、食材や食文化への関心を高める取り組みが注目され、逆に「早い段階で料理に触れることで、食の大切さを体感できる」という見方が主流になったというわけです。

そんな時流もあって、子ども用調理器具のニーズが高まりつつあるわけですが、おもしろいことに、こんなふうに商品の「サイズを見直す」ことで、新しいマーケットを作れるものなのです(*^^)v

例えば、お菓子のポッキーなども「大きなパッケージ」にすることで、ちょっとしたお土産やギフトとしてのマーケットが広がりましたし、経営者会報ブロガーであり、私の主宰する『高収益トップ3%倶楽部』の会員でもあるエビスヤさんでは、業務用の「一斗缶」などを小さいサイズで作り、「雑貨缶」という今まで市場になかったカテゴリーの開発に成功しています。

また、「量や単位」を見直すことで、新たなマーケットが開ける場合もあります。以前私のブログでも取り上げている「日本酒」などがそのよい例ですね。

これら事例をヒントに、あなたの会社の商品も「サイズや量」を直すことで、新しいマーケットへ訴求できないか…ぜひアイディアを絞ってみてください(@^^)/~~~

ボードメンバープロフィール

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石原 明(いしはら あきら)氏

僖績経営理舎株式会社代表取締役
AZ Collabo株式会社

ヤマハ発動機株式会社を経て、外資系教育会社代理店に入社。約6万人のセールスパーソンの中で、トップクラスの実績を収める。「セールス・マネージャー世界大賞」を受賞後、日本経営教育研究所を設立し、経営コンサルタントとして独立。中小企業から大企業まで、業種や企業の規模を問わず幅広いコンサルティング活動を行っている。毎年の講演回数は100回以上。ビジネスの発想力やマーケティング力を開発・育成する「新経営戦略塾」には1000人が登録し学び、全国延べ4500社が参加。
2万人の読者を抱えるメールマガジン『石原明の「新経営戦略塾」』や、独自の視点で経営を綴るブログ『石原明の経営のヒント』も執筆中。大人気Podcast番組『石原明の経営のヒント+(プラス)』は累計ダウンロード数6000万回を超えている。著書に、累計30万部を超え『営業マンは断ることを覚えなさい』(三笠書房)、『「成功曲線」を描こう。』(大和書房)、『トップ3%の会社だけが知っている儲かるしくみ』(KADOKAWA)などがある。

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