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フィンランド大使館の「教育サイト」に学ぶ

投稿日時:2007/08/10(金) 16:15rss

唐突ですが、世界で一番子どもの「学力」が高い国はどこかご存じですか?


答えは「フィンランド」だそうです!

これは、経済協力開発機構(OECD)の国際学力調査(PISA)の結果なんですが、15歳を対象にした「学習到達度調査」の「読解力」と「科学的能力」の分野で、参加41カ国中、フィンランドがトップの座に輝いたそうです(ちなみに日本は、読解力で14位、科学的能力で2位という結果だとか)。


フィンランド


そんなフィンランドの教育を、日本の子どもたちにも紹介しようと、フィンランド大使館は、インターネット上に「プロジェクト・フィンランド」という教育サイトをオープンしました。
それを知って、私も早速そのサイトを見てみたのですが、かなりグレードの高い作りになっていて、ちょっと感心してしまいました。同国の人気キャラクター「ムーミン」と一緒に、『自ら学ぶ教育』を疑似体験できるしかけになっているんです(*^^)v

もともとこのサイトは、平成15年に、駐米フィンランド大使館が作成したもののようですが、評判がよかったことから、このたび日本向けにリニューアル・オープンし、ムーミンがガイド役となって、フィンランドの「教育・自然環境・ハイテク・エネルギー問題・社会福祉」などについて、自主的に学べるように作られています。

なんでも「自ら考え、学ぶように導くのがフィンランド式」だそうで、サイトの一部には、対象年齢の小学5年生から中学3年生には、すこし難しい漢字や表現もありますが、「わからないことがあれば、自分で辞書をひいて調べるのがフィンランド式」だと、駐日大使は話しています。

このサイトでは、まず「学び方を学ぶ」ことが大切だ、ということを理解してもらうのが目的なのでしょう。クイズ形式にして、子どもたちの興味を引き付ける工夫や、サイト全体のやわらかいイメージには、本当にセンスを感じてしまいます。どこかの国の官公庁のサイトとは、随分違いますよね(――;)

情報化社会が進めば進むほど、ただ、情報を発信することにとどまらず、「いかに相手にわかりやすく情報を伝えるか」という技術にも日々磨きをかけないといけません。そういう観点で、このフィンランドの教育サイトをよいヒントにしていただければと思います(@^^)/~~~

ボードメンバープロフィール

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石原 明(いしはら あきら)氏

僖績経営理舎株式会社代表取締役
AZ Collabo株式会社

ヤマハ発動機株式会社を経て、外資系教育会社代理店に入社。約6万人のセールスパーソンの中で、トップクラスの実績を収める。「セールス・マネージャー世界大賞」を受賞後、日本経営教育研究所を設立し、経営コンサルタントとして独立。中小企業から大企業まで、業種や企業の規模を問わず幅広いコンサルティング活動を行っている。毎年の講演回数は100回以上。ビジネスの発想力やマーケティング力を開発・育成する「新経営戦略塾」には1000人が登録し学び、全国延べ4500社が参加。
2万人の読者を抱えるメールマガジン『石原明の「新経営戦略塾」』や、独自の視点で経営を綴るブログ『石原明の経営のヒント』も執筆中。大人気Podcast番組『石原明の経営のヒント+(プラス)』は累計ダウンロード数6000万回を超えている。著書に、累計30万部を超え『営業マンは断ることを覚えなさい』(三笠書房)、『「成功曲線」を描こう。』(大和書房)、『トップ3%の会社だけが知っている儲かるしくみ』(KADOKAWA)などがある。

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