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企画の勝利?! 「楽器挫折者救済合宿」

投稿日時:2007/06/15(金) 13:16rss

今、消費を牽引するマーケットは、“キッズ(子ども)”と“団塊の世代”だと言われており、各社ともアイディアを絞って、このマーケットに向けてのアプローチを行っているようです。

今週の私のブログでも取り上げたのですが、特に団塊の世代へ向けてのアプローチは、何かと話題性もあり、展開の仕方によっては、おもしろいビジネスになる可能性があります。

今日は、その事例のひとつとして、日本旅行が企画した「楽器挫折者救済合宿」をご紹介しようと思います。

楽器挫折者救済

このツアーの企画意図は、子どもの頃に習っていたけど途中でやめてしまったピアノや、憧れで買ったものの、結局弾きこなせなかったギターなどにもう一度チャレンジしよう、というもので、特に団塊世代のマーケットを強く意識したわけではないようですが、いざ募集を開始してみると、どうやらこの世代の熱い支持を受けているようです。
若かりし頃には手が出なかった、憧れのマーティンを買って、再チェレンジする「おやじギタリスト」も急増しているようです!(^^)!

ツアーの内容はと言えば……マルチミュージシャン「きりばやしひろき」さん指導のもと、2泊3日で宿にこもってひたすら“特訓”。最終的に参加者全員をバンド演奏のレベルにまで上達させることを目的として、今年はシンガーソングライターの種ともこさんを特別講師として招き、ボーカルレッスンも開催するようです。

1回の定員は15人で、直近では8月の夏休みに、素朴さが人気の小湊鉄道に揺られ、今春廃校になった千葉県市原市の月出小学校へのツアーが決まっていて、近くの旅館に泊まり、最終日には全員で、課題曲を住民たちの前で発表するそうですから、町おこしにも一役かうことになるかもしれません(*^^)v

ちなみにツアー価格は、39,800円。ギターとベースは3,000円でレンタル可能という親切ぶりです。このツアーにはこれまで670人を超す人たちが参加しているようですし、8月のツアーもすでに満員御礼のようですから、なかなかの人気ぶりと言えるでしょう。

「いつかはやりたい……」と思っていても、なかなかきっかけをつかめないようなことが、私たちの周りには結構あるものです。そんな需要をうまく取り込めるような企画を考えると、意外にすんなりと新しいビジネスが立ち上がるかもしれません(@^^)/~~~

ボードメンバープロフィール

board_member

石原 明(いしはら あきら)氏

僖績経営理舎株式会社代表取締役
AZ Collabo株式会社

ヤマハ発動機株式会社を経て、外資系教育会社代理店に入社。約6万人のセールスパーソンの中で、トップクラスの実績を収める。「セールス・マネージャー世界大賞」を受賞後、日本経営教育研究所を設立し、経営コンサルタントとして独立。中小企業から大企業まで、業種や企業の規模を問わず幅広いコンサルティング活動を行っている。毎年の講演回数は100回以上。ビジネスの発想力やマーケティング力を開発・育成する「新経営戦略塾」には1000人が登録し学び、全国延べ4500社が参加。
2万人の読者を抱えるメールマガジン『石原明の「新経営戦略塾」』や、独自の視点で経営を綴るブログ『石原明の経営のヒント』も執筆中。大人気Podcast番組『石原明の経営のヒント+(プラス)』は累計ダウンロード数6000万回を超えている。著書に、累計30万部を超え『営業マンは断ることを覚えなさい』(三笠書房)、『「成功曲線」を描こう。』(大和書房)、『トップ3%の会社だけが知っている儲かるしくみ』(KADOKAWA)などがある。

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