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経営者としてのコミュニケーションの取り方を考える

投稿日時:2016/08/05(金) 16:32rss

連日の暑さにお疲れ気味の方も多いと思います(#^^#) そんな中、ちょっとおもしろい質問が届いたので、私なりの視点で答えてみました。あなたなら、どんな答えを出しますか? よかったら、一緒に考えてみてください。
 
== 質 問 ==
 
中小企業の経営者ですが、会社のスタッフやお客様も含め、近い人、中間の人、遠い人との上手なコミュニケーションの取り方を教えてください。 
 
== 回 答 ==
 
関係する方達との距離を物理的に考えるだけでなく、今と将来に渡っての貢献度や影響力なども含めて考えて重要度(ウエイト?)別にコミュニケーションを取る・・・あるいは取らないと考える方が良いと思います。
 
== 解 説 ==
 
人とのコミュニケーションで考えないといけないことは、自分の回りの全ての人と仲良くなりたいと思っても実際には時間的な問題や距離的な問題で、また能力や理解力さらには思考性の問題等で関係する全ての人達と仲良くコミュニケーションを取ることは無理であり不可能ということです。
 
これを理解するのはなかなか難しいですが、“世界が平和であった方が良い”と皆が思っても“それぞれの平和が違っているのでなかなか平和にならない”のと同じ感じで、“頭では良い”と思っても実際にはできないことってありますが、多くの人と仲良くコミュニケーションした方が良いとは思っても実際には、先ほどの理由等で、そうできないということですね。
 
なので、不用意に人とのコミュニケーションは広げない方が良い・・・というのが私が顧問先の経営者にするアドバイスだったりします(p_-)
 
あなたがかなりイケてる経営者なら尚更で、あなたは相手に対して普通に思っても、相手はあなたに過度な期待を持ったりしますから、後で面倒なことが起こったりしますよね(─_─)!!
 
ということで、前提が終わりましたが、あなたが今現在されている仕事の時間等も含めて人とどれくらいならコミュニケーションする時間を取れるかをまず考えてみてください。
 
それが、週に5時間なのか? 20時間くらいあるのか? によっても関われる人数が変わってきますよね。
 
あなたのスケジュールが週に5時間位人とのコミュニケーションに充てられる時間があるとか、もっと余裕があり20時間はOKとか、ビジネスを現場にほぼほぼ渡しているのでほとんどの時間を回りの人とのコミュニケーションに充てても大丈夫という方もいますから、それぞれご自身の状況に合わせて付き合う人数と範囲を考えてプランを作ると良いということです。
 
コミュニケーションに限らず、いろいろなノウハウ本や経営本を読む時に自分の現状を考えないでその通りトライしようとすると大変になりますから、この辺りは気を付けないとイケないわけですね(p_-)
 
時間から付き合う人の範囲と人数がおおよそ決まったら、次にとても大切な理解と選択があります。
 
それは、あなたの回りの人達とコミュニケーションを取る時に、その人達と“仲良くなるか?ならないか?”という選択です。
 
え~コミュニケーションを取るんだから当然目的は“仲良くなることじゃないの?”と思っている方が多いと思いますが、あなたが経営者であれば人とのコミュニケーションの最初で、この人との関係性のゴールはどうしたいのか?どうするべきか?という決定が無いとイケないと覚えておいてください。
 
もちろんこれは最初におおよそ決めて、数回会ううちにどの関係性を持つかと決定するという感じで良いのですが、経営者の主要な仕事は“回りの人と可能な限り(ビジネスを行う上で)有利な関係性を築くこと”ですから、この理解はとても重要ということになります。
 
コミュニケーションの目的が“仲良くなること”と思ってしまっている経営者は、取引のある会社の経営者とコミュニケーション(=仲良く)するうちに軽く見られて、どんどん無理な仕事を押し付けられたり、値引きさせられたりしてしまいます。
 
これでは、コミュニケーションしない方が良かった、なんてことになりますよね。
 
社内のスタッフとの関係性もその辺を間違えると結構悲惨で、経営者が現場に来てスタッフとコミュニケーション(=仲良く)したことが原因で、経営者のバリュー(威厳)が無くなりスタッフがぜんぜん働かなくなった、という事故も日常的にたくさん起こっています(─_─)!!
 
つまり、経営者がコミュニケーションのために使う時間の優先順位を明確にしておくことが大切で、まだ会ったことがない人が1番・・・ということは遠い人が1番で、次に中くらいの距離にある方の中で今後関係性を深めて行きたい方が2番、最後が身近な人たちということになります。
 
特に、コミュニケーションのため時間が少ない社長であればあるほど、最優先が遠い人、次が中間の人、身近な人が最後というのは守らないといけない鉄則です。
 
なぜかというと、企業の未来は経営者がいろいろな人と会うことによって開かれていくからです。
 
今の仕事は、スタッフが日々の努力によって利益をあげてくれるわけですが、これから先にどんな未来を築いていくのかは、経営者の行動によってのみ開かれていくわけで、そのためには、新しい出会いが不可欠となるからです。
 
・・・ちなみに、誰が身近な人とコミュニケーションを取るかですが、それはリーダーや役職者です。彼らはそのために存在しているということです。
 
結論としては、内向きの経営者では未来は築いていけないということです。ぜひ、参考にしてください(@^^)/~~~
 
 
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ボードメンバープロフィール

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石原 明 氏

経営コンサルタント。日本経営教育研究所代表、僖績経営理舎株式会社代表取締役。

現在、「成功哲学」「売れるしくみづくり」「成長のための組織づくり」「プロ経営者の育成」などをテーマに中小企業から大手企業まで、業種や企業の規模を問わず幅広いコンサルティング活動を行っている。毎年の講演回数は100回以上。ビジネスの発想力やマーケティング力を開発・育成する『高収益トップ3%倶楽部』には全国延べ3,500社が参加。

2万人の読者を抱えるメールマガジン『社長、「小さい会社」のままじゃダメなんです! 』や独自の視点で経営を綴るブログ『石原明の経営のヒント』も執筆中。毎週金曜日に配信する人気Podcast番組『石原明の経営のヒント+(プラス)』は年間ダウンロード回数が650万回を超えている。主な著書に『営業マンは断ることを覚えなさい』(三笠書房)や『社長、「小さい会社」のままじゃダメなんです! 』(サンマーク出版)、『すべてが見えてくる飛躍の法則 ビジネスは、<三人称>で考える。』(アスペクト)、 『トップ3%の人だけが知っている仕事のルール』(中経出版)などがある。

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